Insurance column
保険の知識コラム
変額保険とは
時には増え、時には減ることも
資産を株式や債券を中心に運用し、運用の実績によって保険金や解約返戻金が増減する保険のことです。
近年の国内金利の低下を受けて、関心も高い商品です。
種類
大きくわけてタイプは2つ
大きく分けて、保険期間が一定の「有期型」と一生涯保障が継続する「終身型」の2タイプあり、 死亡したときには、基本保険金+変動保険金を受け取ることができます。
基本保険金額は運用実績にかかわらず最低保証されるため、変動保険金がマイナスになった場合でも基本保険金額は受け取ることができます。
有期型
満期で受取
有期型の場合、満期をむかえると満期保険金を受け取ることができますが、その金額は資産運用の実績によって変動し、最低保証はありません。したがって、運用実績により基本保険金額を上回る場合もあれば下回る場合もあります。解約時に受け取る解約返戻金には、最低保証はありません。
終身型
好きなタイミングで受取可能
一生涯保障が継続する終身型の場合、死亡したときには、基本保険金+変動保険金が受け取れます。基本保険金額は運用実績にかかわらず最低保証されるので、変動保険金がマイナスになった場合でも基本保険金額は受け取れます。
どんな時に増える?
景気に注目!
どの様な時に変動保険金額は増えるかというと、例えば資産の運用を株式ですれば株式市況が好調であれば増える可能性が高いです。
外貨建て保険の項目でもお話ししましたが、将来の物価上昇を考慮すれば変額保険も資産形成の一助となり得るものです。
理由としては物価上昇局面というのは一般的に景気が良い時であり、景気が良い時は多くの企業の株価が上昇します。株価が上がれば変額保険の運用成績にも期待が出来ます。
また、一時的な物価下落局面はあるものの、昔の物の値段を思い返すと、例えば2,000C.C.以下の車が20年前は200万円を切る価格がほとんどであったのに対し、今の普通車は250万円から300万円となっています。つまり基本的には物の値段は年々上がっているので、長く貯めて、20年後、30年後に備えるものであれば、変額保険も有効な手段の1つとなるのです。
注意点
運用成績に左右されます
変額保険や変額個人年金保険を契約する場合、資産の運用方法(運用資産の種類や評価方法、資産の運用方針)や、商品の仕組み(資産の運用実績によって将来受け取る保険金などの額がどのように変動するのか等)について、生命保険会社は書面を用いて説明することになっています。わからない点は説明を求め、納得したうえで契約しましょう。また、契約後も運用実績などについて1年ごとに書面を交付することになっています。